贈り物のときは産地も気にしてみて! 干物の人気産地3選
贈り物を買うときって、自分で使うものを探すのとはちょっと違いますよね。
自宅用の普段使いならスーパーに並んでいる最安値でも構わないけれど、それが贈り物となると話は変わります。
知られた老舗のもの、テレビで話題の人気のもの、有名な産地のもの……などなど、贈り物だからこそいつもと違う少しいいものを選びたいものです。
今回は意外に知らない干物の産地と、干物屋さんだからこそお教えできるその干物の産地が有名な理由をご紹介いたします。
お歳暮選びにお悩みの方、もし干物もご検討中であればぜひ参考にしてみてくださいねっ
干物の有名な産地、すでにいくつかご存知の場所もあるはず。
でも名前は聞いたことがあっても、理由まではなかなか知らないという方が多いのではないでしょうか?
干物は昔、魚介類が特産地の地域が新鮮な魚介類をどこの地域でも食べられるように培った技術です。
朝廷への献上品や地域を盛り上げる商売の一つとして成長してきた干物産業ですが、やはり魚介類が新鮮でおいしい地域で発展しています。
これから紹介する、干物が人気の産地も地理に恵まれて美味しい魚介類が捕れます。
人気の産地を詳しく知ることで、更に美味しく干物が頂けること間違いなしです!
今回は人気の産地
・小田原
・沼津
・福井
の3つをご紹介いたします!
目次
小田原の干物が人気の理由
小田原といったら有名なのはアジの干物ですよね。
一体小田原の干物が人気の理由は何なのでしょうか?
見ていきましょう。
相模湾がもたらす恩恵がある
相模湾は特殊な形をしていて、陸から離れてすぐに水深が深くなるという特徴があります。
水深が深い場合は海には層ができるので、海流が交じり合って多くの栄養素が交わります。魚たちが食事には困ることはありません。
多くの魚が集まってくることで、その魚たちをエサにする魚もやってくるので、結果的に多種多様な魚が存在することが出来ます。
また、陸から離れてすぐに水深が深くなるということは、漁で遠出する必要がなくなるのです。
魚を捕ってから直ぐに帰って来ることが出来るため、新鮮な魚を市場に届けることが出来ます。
漁場は小田原漁港より、車で10分~30分程度の場所。
早朝に捕れた魚は6時ごろには市場に並べることが出来ます。
干物も魚の鮮度が命です。
いかに新鮮なうちに加工を行うかで美味しさが決まってくるので、漁港が近いというのは干物を作るうえで重要な要素です。
アジの干物美味しさが人気
小田原のアジは、「根付きのアジ」や「キアジ」と呼ばれています。
「根付きのアジ」とは、本来回遊魚であるはずのアジが、一つ場所に居ついていることから呼ばれています。
エサが豊富で回遊する必要がないため、脂のノリも良くて大ぶりなものが多いです。
「キアジ」とは、魚体が金色に輝いていることから名づけられたそうです。
丸々と身が付いてふっくらしたアジは干物にしても抜群の旨さ。
干物ならではの独特な風味に仕上がるので、とても人気が高いです。
沼津の干物が人気の理由
沼津といえば、静岡県を代表する観光地の一つですよね。
お土産で人気の干物ですが、なぜ人気なのでしょう?
紹介していきますね。
アジ干物が日本一の生産量
平成28年の日本全国での生産量、約4割のアジの干物を静岡で作っています。その代表格が沼津です。そしてアジの干物、購入枚数も日本一という結果になっています。沼津は市ごとの統計調査が廃止される平成17年まで全国の約3分の1を生産していました。
また余談ですが、2018年7月に「アジの干物をどれだけ並べられるか?」というギネス記録にも挑戦するなど、市全体で干物を盛り上げようとしているのも魅力の一つです。
沼津港周辺に多くの干物屋が並ぶ
観光地として有名な沼津の沼津港周辺には多くの干物屋が並んでいます。漁港に来たら新鮮な生魚を頂くと思われがちですが、沼津は干物が非常に人気です。
干物はお刺身とは同じお魚でも、味は同じではありません。
観光に来た方はどちらも楽しみたい方が多いのです。
干物は生魚を焼くよりもジューシーさが劣る。とは思ってはいないでしょうか?
実は逆なんです。
魚は干物にして焼いた方が水分量が多いことが分かっています。
干物にする過程で塩に付けることで、筋繊維の隙間が小さくなり、水分が抜けにくくなるのです。
沼津港周辺ではより美味しくお魚を食べてもらうために、干物屋が多く立ち並んでいます。
またライバルが多いということは干物屋さん同士が切磋琢磨して競争しているのは間違いありません。
「より美味しく」「より安く」を目指してレベルを上げていっているのも人気の理由の一つです。
福井の干物が人気の理由
日本海側の魚は身がしまっていておいしい。そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
もちろん福井も例にもれません!
特殊な越前港の地形
越前港の漁場は地形が100m~、150m~、200m~と段々畑のようになっています。
そのため様々な水深にすむ、多種多様なお魚を水揚げすることができます。
また福井県は本州のほど中央、ちょうど暖流と寒流がぶつかる場所に位置しています。
魚たちのエサとなるプランクトン豊富なため、十分なエサを食べることができるお魚たちは、しっかりと身が肥えています。
さらに冬の日本海は波が荒れやすく、水温が非常に低いのが特徴です。
冷たい水と荒波にもまれたお魚たちは、しっかりと身がしまっています。
良質な天然のエサ。必然的に運動量も多くなる荒波。
福井の海で生まれたお魚たちは、健康においしく育ちます。
新鮮なお魚を水揚げできる近い漁場
越前海岸は港から出てすぐに水深が深くなっているため、漁場が港から近く、獲ったお魚をより新鮮な状態で水揚げすることができます。
お刺身だけでなく、干物も鮮度が命。
新鮮な状態で干物にできるため、ジューシーなふっくらとした干物に仕上げることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
それぞれどの産地も恵まれた地形から生まれる魚介類が関係しています。
贈り物やギフトにしたとき、「おいしかった! どこで知ったの?」なんて言ってもらえると嬉しいですよねっ
ぜひ贈り物選びの際は、産地もご検討の参考にしてみてください。
越前町で一番歴史が長い老舗干物店
当店は福井県越前町で一番古い老舗干物店。創業60余年になります。
魚の味を一番よくわかっている地元漁師も買い求めるほど、お墨付き。
干物のパッケージの裏貼りの原材料をご確認ください。他店の干物もほとんどそうですが、干物の原材料は【魚】と【塩】のみ。余計なものは一切入っていません。
この魚と塩に当店の干物の秘密があります。
1.お魚の鮮度
越前宝やの加工場は、港からなんと徒歩10歩!!
お刺身できるほど新鮮なお魚を原料にすることで、干物にした時のジューシーさがアップし、ふっくらと柔らかい干物を作ることができます。
2.越前の海水から作った越前塩
当店の干物に使用している塩は、越前の海水から作ったミネラルが豊富な天然塩――越前塩です。
一般的な精製塩は製造過程で塩味のみが残ってしまい、ミネラルが残っていません。塩の美味しさを決めるのはミネラルなのです。
ミネラルたっぷりの塩を使った干物は、塩分少なめでも旨味たっぷり。塩味が尖っていないため、魚本来の味が引きたっています。
越前の今の旬を厳選した干物セットもご用意がありますので、季節のご挨拶をお考えの際は、ぜひご検討ください。
秋冬旬 越前干物セット 4種10尾 【冷凍】
送料無料 価格:4,980円(税込)
のし、風呂敷等も承っております。