「魚」が最高においしいと思う都道府県アンケート第1位! 福井県のお魚と美味しいお店を一挙ご紹介!
2021年3月3日~16日に行われた【ねとらぼ調査隊】主催の「魚がおいしいと思う都道府県はどこ?」アンケートで、福井県が堂々1位を獲得しました!
さて、福井県といえばどんなお魚が有名なのか、おいしいお魚を食べさせてもらえるお店はどこなのか、一挙にご紹介いたします!
目次
福井県のお魚
福井県は日本海側のおおよそ真中。石川県と京都府の間にあります。
東北の福島県や、九州の福岡県と勘違いされやすいので、「琵琶湖の上やで」なんて説明することも……。
海の環境でいうと、福井県の漁場はちょうど暖流と寒流がぶつかる海域にあたります。
海流が混ざり合い、お魚たちにとっては餌となるプランクトンの宝庫です!
お魚のおいしさの決め手となるのは、やはり餌。
お魚たちは良質な餌をたくさん食べて、しっかり肥えています。
さらに冬の日本海は荒れやすく、過酷な環境で運動量が多いお魚たちは、身がよく締まっているともいわれています。
越前がに
越前ガニは福井県の県の魚にも指定されている、言わずと知れた福井県を代表する味覚の一つです。
越前がにの魅力はなんといってもその鮮度!
ずわいがにの産地は全国にいくつもありますが、福井のズワイガニ漁の特徴は港から漁場が近く、日帰りで漁ができることです。
獲ったばかりのズワイガニがすぐさまセリにかけられるため、鮮度は随一!
解禁期間は11月6日~翌年3月20日です。
若狭ぐじ(甘鯛)
福井県は、古くは京の都へ海の幸を献上する御食つ国(みけつくに)の一つでした。
その中でも、とくに珍重されたのが、若狭湾でとれた甘鯛です。
「若狭ぐじ」とも呼ばれ、現代でも京料理に欠かせない高級食材となっています。
食べるなら、焼きがオススメ!
ふっくらとした柔らかな白身は甘みがあり、その味覚を一言で表すなら【上品】そのものです。
鯖
京の都へ献上していた海産物の中でも、特に多かったのがサバだったといわれています。
そのため、若狭湾と京都を結び、海産物を運んでいた道は、現代でも「鯖街道」と呼ばれて親しまれています。
残念ながら、福井での鯖の漁獲量自体は減っていますが、文化としてさまざまな鯖料理があります。
代表的なのが「鯖へしこ」。
鯖は足が速く、保存がきかないお魚としても有名です。
そんな鯖を米ぬかに漬けて長期保存できるようにした郷土料理が鯖へしこです。
へしこの由来は「ぬか床に、サバをへしこむ(押し込む)」からという説があります。
さわら
福井県でよく獲れるお魚、漁獲量全国一位を誇るのがサワラです。
食べ方としては、切り身にして味噌に付け込んだ西京漬け(味噌漬け)が一番のオススメ!
サワラは身がしっかりとつまっていて、かみしめるのが癖になる食感です。
味噌の甘辛さとよくマッチして、品のよい味わいになります。
福井県のお魚が食べられるお店
福井県越前町に生まれ育った私が、とくに美味しいと思っているお店をご紹介いたします。
ご旅行のお食事の参考にしていただければうれしいです。
海の幸食処 えちぜん
よくテレビで、芸能人がきているお店です。
実は当店の干物加工場のすぐ斜め前!笑
セリが行われる港から徒歩で……1分!
鮮度の良さはいうまでもありません。
旅籠おけや
越前町への旅行で、お食事にこだわりたい方は、こちらでの宿泊はいかがでしょうか?
新鮮な魚を日頃から(ほぼ毎日?)食べている地元民も、足を運ぶ隠れ店です。
客室やお風呂から、海を眺めることもできます。
馳走えん
福井市内でお食事を楽しみたいなら、ぜひオススメしたいのがこの「馳走えん」です。
越前町の鮮魚店直営のお店なので、常に新鮮な魚やカニを出してくれます。
県外から来られたお客様に福井のおいしいものを食べたもらいたい時など、決して外したくない場面で私が普段からよく行くお店です。
※2021年5月21日追記
ミシュランガイド北陸2021にて、星を獲得されました!
福井新聞:https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1320657<2021年5月20日>
おいしいお魚を食べよう
福井県には、まだまだ語りつくせないほど、たくさんの魅力ある海の幸があります。
今回の「魚がおいしいと思う都道府県はどこ?」アンケートのコメント欄では、たくさんの方々が福井県の魚の魅力を力強く語っていらっしゃいました。
ご紹介したお魚だけでなく、越前がれいや朝採れのブリ、焼き鯖、甘エビなど数々の海の幸が挙げられ、「廻る寿司でもめちゃくちゃ美味しい」なんてお声も。
食の欧米化により、お魚よりも肉食が増えてきた現代の食卓。
でも、海に囲まれた日本!
福井に限らず、日本全国には数々おいしいお魚が存在します。
私自身、いつか食べてみたいと思っているお魚がたくさんあります。
たとえば、大間のクロマグロ、湘南しらす、富山のホタルイカ、高知のカツオ、呼子のイカ……きっとあなたもピンとくるものがいくつもあるはずです。
今回のアンケートは、私にとっても日本のお魚の魅力を再発見するきっかけになりました。
産地直送のお取り寄せや、現地へのご旅行など、ぜひみなさんも日本全国のお魚を楽しんでみてくださいね!